7.　撮られるひとびと

神社だからあたりまえといえばあたりまえだが、下鴨神社で挙式するというのはたいしたものではないか。のちのち記念写真を見せて自慢できようというものだ。 　原節子や笠智衆の姿はなかったけれど、なつかしい日本の家族を、ひさびさにみかけたように思う。 　撮るほうも撮られるほうも、まとめてパチリ。シャッターの音が聞こえたか、写真屋のおじさんがちらりとぼくを見た。 　おっと、気が散りましたか。すんまへん。

2002年9月22日　下鴨神社

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